食品工場用サニテーション剤
サニテーションとは洗浄・除菌と防カビ対策などを指し、衛生環境を保つ目的で使用される洗浄・除菌及び防カビ対策をする製剤のことをサニテーション剤と呼びます。
食品工場におけるサニテーションは食中毒菌の混入防止だけでなく、加熱時間の短縮による食感・食味の向上及び消費期限の延長に繋がります。
食品とノロウィルス
ノロウィルスはカキやアサリ等の二枚貝に内在しております。二枚貝を十分に加熱しないことでヒトに感染し、食品や共有空間を介して感染が拡大します。十分なノロウィルス対策が必要となります。
ビオサイド®Neoとは
ジェミニ型ピリジニウムカチオンを主成分とした低発泡性のべたつきが少ない除菌剤です。
特性
- 除菌力試験…多数の菌に対して除菌効果を示します。
- 抗ウィルス試験
被検菌株 | 希釈倍率 | 被検菌株 | 希釈倍率 |
---|---|---|---|
大腸菌(E. coli) | 2000 | 乳酸球菌(Pe. Acidilactici) | 1000 |
緑膿菌(Ps. aeruginosa) | 1000 | ビール酵母(Sac. cerevisiae) | >4000 |
枯草菌(Ba. subtilis) | 1000 | カンジダ菌(Can. albicans) | 500 |
黄色ブドウ球菌(St. aureus) | 2000 |
産膜酵母 (Pi. membrannaefaiciens) |
200 |
乳酸桿菌(We. Viridescens) | >4000 | 産膜酵母(Pi. anomala) | >500 |
ロープ菌(Le. mesenteroides) | 1000 | 水垢産生酵母(Rh. rubra) | 1000 |
■試験法
フェノール係数法に準じ、最大希釈倍率を測定(接触時間10分)
■培養条件
細菌:ハートインフュージョン培地(pH7.0、30℃,3日間)
乳酸菌:APT培地(pH6.8、30℃、3日間)
酵母:麦芽エキス培地(pH5.7、25℃、5日間培養)
インフルエンザ及びノロウィルス代替菌にも効果があります。
ビオサイド®Neo100倍希釈液のネコカリシウィルス(ノロウィルス代替ウィルス)不活性化試験
接触時間 | 0分 | 10分 | 20分 |
---|---|---|---|
TCID50 | 108 | N.D. | N.D. |
N.D.:Not Detect (財)日本食品分析センター調べ
・TCID50とは組織培養を行ったとき、50%が感染を引き起こすウィルス濃度を1とした時の数値
・ネコカリシウィルスはノロウィルスの培養方法が確立していないことから、一般的にノロウィルス代替ウィルスとして使用されています。
ビオサイド®Neo有効成分のインフルエンザウィルスA不活性化試験
金属腐食性試験
ビオサイド®Neoは鉄を除く金属をほとんど腐食しません。
材質 | 重量変化率 |
---|---|
鉄 | 99.8808% |
銅 | 100.0000% |
真鍮 | 100.0000% |
アルミニウム | 100.0000% |
アルマイト(1050) | 100.0000% |
アルマイト(5052) | 100.0000% |
ステンレス(SUS 304) | 100.0000% |
10倍希釈液中に各金属テストピースを120時間漬け置きし、腐食程度を確認した。
ビオサイド®Neoの使用例
食品工場における機械、器具、床、壁の洗浄
より強力な洗浄に・・・
バクトクリーン®AW
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